そのまま食べられる甘く大きいいちご 父・章弘がいちごの育種をはじめたのは章姫が初めではありません。実は20年以上前のこと、菊の品種改良を手懸けたことがありました。農業試験場に通い少しづつ改良をしていたのです。その当時水色の菊なんていうものも作っていましたが翌年には元に戻ってしまい種として固定できなかった思 ![]() あきひめは偶然の産物だった 父は万に一つと思える品種の開発に成功したのです。 勇んで協力農家に持ち込み育成試験を依頼しました。が、なんと!その農家が株を枯らしてしまった。 ”同じ親からでも同じ子供は生まれない!”が育種開発の鉄則。夢の品種は潰えてしまいました。 そこで農業試験場の係官が[これは甘すぎる!」と評価をしていた品種を世に出すことにしました。 これが「章姫](あきひめ)だったのです |
中国人は味で食べるが日本人は目で食べる…父の持論です。 いちごに対しては「色はあくまでみずみずしい赤、形は先の尖った逆三角でなければ」と最後までこだわった。 「女峰」を父に「久能早生」を母に章姫は生まれた 父・章弘が開発した[久能早生」は母に「旭宝」を持っていますこの糖度の高い品種の甘味と[女峰」の赤との”いいとこ取り”をした形で生まれたのが章姫だ。父は亡くなる直前まで品種開発をしていたので、遺産として実生120種が残された。 『章姫』を超えて この中には『章姫』を超えるものが3種類ある。父の作った”幻の品種”により近いものだが、今はまだ世に出す時期ではないと見ている。父は生前「章姫が定着する前に次の品種を出すと生産農家が混乱する」と常々言っていたからだ。 |
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